手術で切開した傷あとがふくれたり(肥厚性瘢痕、ケロイド)、ひきつれる(瘢痕拘縮)ことがあります。丁寧に縫合することも大切ですが、手術後の管理も非常に大切です。形成外科が行う手術では必ずといっていいほど、抜糸後にテーピングを勧めています。
傷をきれいに治すためには
手術できれいに縫合することも大切ですが、手術後の処置も大切です。抜糸後、創部が安定するまでの間(3~6ヶ月)は傷の幅が広がりやすい状態にあるため、創部を動かしたり、ひっぱったりすると傷はきれいに治りません。そのために抜糸後、テープ固定をお勧めしています。
コツは軽く寄せて貼るということです。詳細はテーピング説明書をご覧ください。図説しています。
テープの種類
テーピング説明書で使用されるテープは目立ちにく茶色の3Mテープというものです、2.5cm幅とその半分の1.25cm幅と2種類あり、傷の大きさで選びます。2.5cm幅を切って使えばすべてに対応できます。
3Mテープ以外にも週に1度の交換でよいのがうたい文句のアトファインテープというのもあります。10㎝とか長いキズには便利だなと思います。
20㎝程度のサイズのものもあります。おなかの長いキズなどに使いやすいです。
顔のキズの場合、とくに拘縮してほしくない場合にはピタシートという製品も有用です。
ピタシートをキズのサイズにあわせてカットします。
三つの商品を貼り比べてみました。ピタシートが一番目立ちにくですね。
左から3Mテープ、ピタシート、アトファインです。
美容外科手術でのテーピング
美容外科手術では顔を手術する場合、見えないところや生え際などを切開するためテーピングできるところはありません。リフトアップでも耳の前など可能ならテープを貼っておきたいところですので、傷にそって細幅のテープを貼るのも良いでしょう。また、脂肪吸引でカニューレを挿入した部位などテーピングをしておくと良いです。その他、豊胸術でできた傷にも貼りましょう。
テーピングの応用編
テープは傷の幅が広がらないようにする効果以外に、矯正目的にも使用可能です。グラマラスライン(たれ目形成)で思わぬ下まぶたの外反という合併症があります。結膜が正面から見えたり、なにより眼が乾燥することで角膜に障害がでることもあります。もちろん再手術で治すこと最優先ですが、それまでの間、もしくは再手術後も下まぶたを吊り上げるようにテーピングしておくことが必要です。
また、鼻に入れたインプラントが曲がってきたという場合も早急にテーピングで強制すれば偏位は食い止めることができるかもしれません。
キズは6か月以上変化します。ですので、根気よくそれまでテーピングをしましょう。おうちにいるとき、夜間だけでも効果はあります。
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